●蔵町(くらまち)
 重厚な漆くいの壁に黒々と光るかわら屋根。古くから北上川の水運に支えられ、交易の要衝として一時代を築いた市街地には、今でも百棟余りの土蔵が残されています。
 江刺の中心市街地のひとつ中町地区では、平成2年に都市計画街路整備事業を始めるにあたりこの土蔵に注目。保存と活用を図り個性的な街並みにしようと「蔵を生かした街づくり」をスタートさせました。平成6年には、街づくりの柱となる「中町まちづくり協定書」を地区民の間で結び、商店ばかりではなく一般の家庭も蔵風・和風の建物にし、統一感のある街並みづくりを進めてきました。
 中町商店街を南北に走る都市計画街路は延長が368メートル、幅員は16メートルで、歩道を天然石の石畳とし、街並みとの調和を図っています。さらに、東西に延びる延長203メートル、幅員12メートルの歩行者専用道路「蔵町モール」も整備され、「蔵まち市」など各種イベントの会場にもなっています。
 地域の歴史を物語る土蔵を活用し、新しい魅力づくりが進む中町商店街には、週末を中心に多くの観光客が訪れるようになり、官民一体で進められてきた蔵を生かした街づくりは、着々とその成果を上げています。
東北新幹線水沢江刺駅より車で10分